by masy_masy
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この春、海を直視できない時期があった。
この海が、こんな静かな海なのに、同じ海なのか・・・ そんな時、東京から外房へ向かう電車の中で、「あ、あそこに行こう」と 思い出した場所があった。なぜか無性に行きたかった。 御宿の岩瀬酒造。 享保8年(1723年)から続く造り酒屋だ。 敷地内に、先代の故・岩瀬禎之氏が撮り続けた 海女さんの写真が展示してあるギャラリーがある。 屈託のない海女さんの笑顔。 車座になって暖をとる。 この写真は総理大臣賞受賞「海女の群像」。 私は、この写真が好き。 静かなギャラリーの中で、心から笑っている女たちの笑顔を見ていると なんだか元気になってくる。 女たちは身体も心も強いぞ。 このギャラリーはかつて医院だったそうで、天井から下がる手術の機械はそのまま。 酒造の主人が文化人のパトロンをしたり、文化の発信者である時代を 彷彿とさせるお洒落な洋館だ。 帰りは母屋に寄って、清酒「岩の井」を買って帰ろう。 茅葺屋根の母屋の梁は、慶長14年(1609年)に御宿沖で難破した サン・フランシスコ号の帆柱が使われているそうだ。 漂着したドン・ロドリゴ総督たち317名を手厚く介抱したことで スペイン・メキシコ修好の契機となり、 御宿の山の上に立派な記念碑も建っているその船だ。 仕込みの忙しいときじゃなければ、11代目のご主人、岩瀬能和さんが その梁とともに、展示されている写真以外の作品も 見せてくださるかもしれない。 とても知的で温かみのあるご主人だ。 そろそろ今年の「純米 ひやおろし」が出てくる頃。 また行ってみよう。 (写真はご主人のご了解を得て載せています)
by masy_masy
| 2011-09-29 01:08
| 岬の普通の日々
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